勝松神社
<わが町の氏神様>



  兵庫県姫路市保城字垣内58 

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  祀神 弁財天

 七福神中の紅一点、琵琶を弾く妖艷な姿で現される弁財天(弁才天とも書く)は福徳・諸芸能上達の神として広く信仰されている。
 大黒天と同様、弁才天のルーツは古代インドの水の神サラスヴァーティーである。 インドでの弁才天(サラスヴァーティー)
 古代インドの水の神サラスヴァーティーのサラスは「水」を意味し、もともとは西北インドにあった大河の名前を指し、大河の自然としての偉大さ自体を神としたものらしい。さらに河がもたらす恵みから豊穣の女神となり、さらさらと流れる河の音が音楽を奏でるようだとの連想から、音楽の女神にもなる。
 さらには、言葉の女神ヴァーチュと同一視されるようになり、言葉(弁)の才に優れた神、弁才天となり、弁舌、学芸、智恵の女神として信仰された。
 このサラスヴァーティーはヒンドゥー教ではプラフマー(梵天)の妻とされている。その姿はというと、おなじみの琵琶を弾く姿とは別に「金光明最勝王経」というお経の「大弁才天女品」によると、「その姿は一面八臂(八本の腕)で、人々に弁才、無尽の智恵、財宝、延命」を与え、さらに「悪夢・邪気・呪術・鬼神などの人を惑わすものどもを排除し、病苦や疾病、闘争などからも遠ざける」とある。

   

弁才天と水神

 弁才天はもともと河川の神=水の神という性格があったが、この性格は日本にも受け継がれている。日本三大弁才といわれる竹生島(滋賀県、琵琶湖)、江ノ島(神奈川県)、厳島(広島県)などはいずれも水辺に祀られている。
 弁才天を水の神とする考えは、江ノ島に関する伝説にも出てくる。江ノ島はもともと島でなかったが、悪龍が住み着き、人々を苦しめていた。ところが、あるとき大地が震動し、海上に島があらわれ、そこに天女が降り立ち、悪龍を退治したという。狂暴な悪龍を鎮める力があるのだから、弁才天は水神の化身にちがいないというのである。(別紙にいう「江ノ島縁起」)

   

蓄財の神・弁財天

 江戸の文化・文政時代(1804〜1830)になって決められたコースにそって七福神を参詣する七福神詣でが流行だすと、また弁才天の役割は変化する。縁日の巳の日に弁才天にお参りし、御礼をもらうと財産を得る事が出来ると宣伝されるようになり、今度は蓄財の神として信仰されるようになる。そうなると、もともと弁舌の女神なのだから「弁才天」と書くのが本筋だが、それでは雰囲気がでないので「弁財天」と書くようになったのである。
 また蓄財の神たる弁才天の性格をよくあらわしているのは、なんといっても銭洗弁天であろう。特に、鎌倉市の銭洗宇賀福神社(通称:銭洗弁天)は有名だが、弁財天に参詣してお金を洗うと財産の増殖に御利益があるというものだ。おそらく、弁財天の水神の性格と蓄財の性格がうまく結び付いたものと考えられるが、なぜお金を洗うとお金が増えるという信仰が生まれたのか、その理由ははっきりしない。
 お金にも霊力のようなものがあって、お金の汚れを洗い落とし、清浄な姿にすることで、お金の霊力が再生し、お金の増殖に結び付くのだという説明もあるが、いかようにも想像力を働かせて解釈できる。(小学館「東京近郊・ご利益散歩ガイド」東京散歩倶楽部編著から転載)

   

仏教の守護神である天部の神々の1つ。インドの神でヒンドゥー教の女神として信仰されているサラスヴァティー(Sarasvat?) が仏教に取り込まれてこのように呼ばれている。また、日本の神道にも取り込まれている。また、弁天とも呼ばれ、七福神の一員となっている。

元々は古代インドの河神として音楽や学芸などの神として信仰されていたが、日本では「才」が「財」の音に通じることから財福をもたらす女神として信仰されている。
 
   

弁才天といえば、美と智恵と音楽の神として知られている。そしてまた、鎌倉(神奈川県)の銭洗い弁天のようにお金を増やしてくれる神でもある。
 弁才天は、インド神話において「サラスヴァティー」と呼ばれる。 もとはインドのサラスヴァティーという河を神格化したもので、穀物を豊に実らせる河の神である。
 サラスヴァティーは水多き地といった意味で、弁才という意味ではない。弁舌の神「ヴァーチ」と結合して同一視され、弁舌、学問、音楽の神となったとも、また川の流れのすずやかで美麗な音から美音天、弁才天と訳したとも言われている。
 日本の弁才天信仰は、奈良時代に始まるが、単独に祀られるようになったのは、中世になって財と福の神としての性格が加わってからである。七福神の一神として数える時は、才を財と書いて、財と福をもたらす女神であることが強調されている。
 弁才天は、神道では市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)と同一視されている。また仏教では、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の化身だとも考えられている。さらに、梵天(ぼんてん)の妃であるとも、娘であるとも言われている。
弁才天が福の神の仲間入りをしたのは、弁才天が蛇を使者に用いることに由来すると思われる。蛇は世の東西を問わず財宝の守護神であることから、弁才天の福の神としての一面は、蛇に対する信仰の方から強いられていったのであろう。
もっとも、インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』には、この神に関して「世界の冨を知る」とか、「冨を伴侶にする」と述べられていて、初めから福や冨の神としての要素はもっていたようである。江戸時代になって、十二支の蛇、すなわち”巳”の日に弁才天の守り札が出され、その霊験あらたかなことが大いに宣伝されたために、弁才天信仰が民間に広まったと言える。以来、巳の日は弁才天の縁日となった。

 近江(滋賀県)の琵琶湖・竹生島(ちくぶしま)弁天、相模(神奈川県)の江ノ島弁天、安芸(広島県)の厳島弁天、陸前(宮城県)の金華山弁天、大和(奈良県)の天川弁天を五大弁天とされ、広く信仰されている。  もともと、水の神であることから、水辺に祀るのが一般的だが、奈良県の高野山のように、最高峰に祀られている例もある。弁才天に関する奇瑞(きずい)はいろいろ伝えられている。
 その一つ、江ノ島の伝承によると、かって江ノ島は海で、そこに悪龍が住みつき人々を苦しめていた。ところが欽明帝の頃、大地が震え動き、海上に孤島が浮かび上がった。その島に弁才天が降りてこられ、人々に災いをもたらしていた悪龍を退治したと言う。

 通常、弁才天は琵琶を持った女神像で知られているが、八本の腕に武器をもの、あるいは人頭蛇身(じんとうじゃしん)の弁才天もある。
 


  ・ご利益
 鎌倉の銭洗い弁天では、弁天を祀る洞窟の涌き水でお金を洗うと、お金が増えるというので賑わっている。

 東京・上野の不忍弁天では、財布に入れておくだけで金銭に不自由しないといわれる「巳成金」というお守りに人気がある。

 歌手になりたい、雄弁家になりたいというのであれば、印呪(いんじゅ)を常に結び誦すれば、弁才天の助けによって、それが叶うと言われている。
   


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